導入事例

CS(カスタマーサクセス)と信頼関係を築き、デジタル化をイタンジで一本化。株式会社リッチロード様

2018年9月より「ぶっかくん」、「内見予約くん」を導入、2020年11月より「申込受付くん」を導入してくださっている株式会社リッチロード様。賃貸管理事業部の石垣和樹様はイタンジのサービスとCS(カスタマーサクセス)に多大な信用を寄せてくださり、IT化の推進に向けて日々共に歩んでくださっています。今回はそんな石垣様に、ITANDIのサービスを導入いただいた経緯や使い勝手についてお話を伺いました。

業務効率化のため、2018年よりIT化を推進

− 元々どのような課題をもたれていたのでしょうか?

「業務効率化のためにデジタル化を進めることになっていました。アナログでは、業務が属人的になり、人が入れ替わるたびに引き継ぎに時間がかかっていました。システム入れてやり方を統一しておけば、苦労しないだろうと思ったのです」

− 最初にぶっかくん、内見予約くんを導入いただきましたが、どのような効果がありましたか。

「導入当時は担当者ではなかったので詳しくはわからないのですが、電話の数が大きく減ったことは確かです。特に物件確認の電話に関しては、繁忙期には何千件もかかってきていました。これをすべて人が受けていたと思うと、今となってはぞっとしますね」

− 新しいものを取り入れようとするといろいろな意見が出ると思うのですが、御社ではいかがでしたか。

「やはり反対意見は出たと、先輩から話を聞いています。実際、申込受付くんを導入する際も、個人的には便利そうだと思い部署全体に話をしたのですが、最初は押し切られそうになりました。ですが上席が『そんなことを言っていたら、いつまでも導入できない』と後押ししてくれ、導入に至りました」

− よかったです! 申込受付くんを導入後、業務効率化はできたでしょうか。

「仲介会社様からの電話が減って、楽になりました。リーシングの担当者自体は2名ですが、電話は会社全体で受けているので、全体の負荷が減ったと思います。これまでは内見時に『名刺送りました』、申し込み時に『申込書を送ってほしい』、その後『FAXしたので確認してください』という3種類の電話をいただいていましたが、webになってからは最後の電話はほとんどなくなりました。

あと、保証会社連携も楽でよいですね。初めて利用してみたとき、ワンクリックで申請し、5分後にはもう審査結果が返ってきたので手軽さに驚きました。弊社で利用しているほとんどの保証会社の申請作業を、机から離れずに完了できるので、とても助かります」

− 現在、「申込受付くん」の導入から5カ月ですが、すでに9割がWEB申込ということで、ここまでスムーズにきっちり運用できているというのはあまり例がなく、驚いています。申込受付くんの導入時に、工夫されたことはありますか。

「特別なことをしたという意識はあまりないです。強いて言うなら、最初の一カ月くらいで申込全体の8割をWEBでやろうと決意していたことくらいでしょうか。あとは、WEB化を徹底するため、うっかり他部署のメンバーが申込書のFAXをしてしまわないような工夫しました。具体的には、まず全社にメールして朝礼で周知し、そのあと申込書のデータを、管理部のメンバーしか見れないフォルダに移しました」

− それは、かなり徹底されていますね! お付き合いのある仲介会社様からは、イタンジのサービスを導入するに際してどういった反応がありましたか?

「ほとんどの会社様は、『ITANDI BBから申込をお願いします』と連絡したら『わかりました』という感じで、特に障壁はなかったです。ただ、導入した日から5日間、一件も申込が入らなくてとても焦りました。閑散期だったので、後から振り返るとたまたま申込がなかっただけだと思うのですが(笑)。今ではチャット機能を活用して連絡をくださったりと、すっかり定着した感じがありますね」

− 石垣様と一緒にどうしよう、なんでだろうって焦ったことが懐かしく思い出されます(笑)。無事に成果を出せるようになり、本当によかったです!

デジタル化のパートナーに、イタンジの理由

− RPAも導入していただきましたが、なぜイタンジを選び続けてくださっているのでしょうか?

「他社も比較検討したのですが、RPAに関しては費用面や、シナリオの追加を自社でもできるかどうかという点から、イタンジのRPAくんが一番ニーズに合っていたので決めました。それに、これまでお付き合いさせていただく中で、御社やCS(カスタマーサクセス)の守谷さんと信頼関係を築けていたからというのもすごく大きいです」

− なんという嬉しいお言葉! 弊社CSのどんなところをご評価いただいているのでしょうか。

「レスポンスが早いところと、いつも率直なやりとりをしてくださるところです。守谷さんは、わからないことを、曖昧に回答したりしないんです。そういうところが、人間的に信頼できます」

− 本来なんでもお答えできるべきなので精進すべきポイントでもありますが、人間性をそのように言っていただけたことがとても嬉しいです。御社は申込受付くんの導入を検討されている段階から、同時に何らかのRPAシステムを導入することを視野に入れられていましたよね。

「最初から考えていましたね。RPAシステムは他にも、経理まわりなどにも導入したいと考えていて、関係するメンバーとNTTさんの勉強会にも参加しています。また、OCRの導入も検討しています」

− 現在は更新退去くんの導入準備も進めていただいています。

「更新退去の効率化も元々やりたくて、ただ申込受付のほうが優先度が高かったので、一度寝かせていました。無事に申込受付くんを導入できてから、年明けに守谷さんから更新退去くんのお話をいただいたので、守谷さんが言うならぜひ検討しようと(笑)。

もちろん、サービス自体にも魅力はありました。契約者様への連絡手段や認証方法の使い勝手がよさそうだと感じたことと、これまでイタンジのサービスを使い慣れているので導入時に馴染みやすいと考えたことも理由です」

不動産業界でIT化を進めるやりがいと意義

− 石垣様は現在、御社のIT化を牽引されるポジションにいらっしゃいますが、どのような経緯で担うようになったのでしょうか?

「元々管理業務を担当していたとき、更新の作業において手紙のやりとりが多いなど、さまざまな手間を感じていました。それで、最初は自分が楽になりたいという気持ちでデジタル化に手をつけはじめたんです。

管理業務はルーチンワークが少なくないため、『自分で解決法を考え、新しいものを導入する』という仕事がすごく楽しく感じられて。おもしろいなと思っていろいろと挑戦していたら、気づけばIT担当のような立ち位置になっていましたね。個人的にも、デジタル方面への関心が高まっていき、やりがいも感じています」

− デジタル方面は向き・不向きが分かれるところだと思うのですが、石垣様はなぜIT化を推進することに、やりがいを感じられているのでしょうか。

「私には、残業をなくして従業員の満足度を高めるという野望があるんです。売り上げを伸ばすとかオーナー様の満足度を上げて管理戸数を増やすとか、やるべきことはいろいろあるのですが、それ以前に働く環境を整えなくては、疲労からつまらないミスにつながったり、それがきっかけで社内の雰囲気が悪くなったりしてしまうと感じていて。残業が当たり前という状態を変えてこそ、その先の成果を追うことができると考えました。将来的にはそれが、不動産業界のイメージアップにもつながっていくと思います」

− 本当にその通りですね。

「ですから、残業をなくすという野望に向けて、不動産テックを牽引されているイタンジさんと、取引先ではあるけれど一緒にお仕事をさせていただくのがとても楽しいです。社会人になってから、こんなに楽しかったことはないですね」

− そんなことを言っていただけて、CS冥利につきます。私たちも、石垣様といろいろなお話を通して御社の課題のみならず、業界全体の課題に対して一つひとつアプローチできていることに、とてもやりがいを感じています! 本当にいつもありがとうございます。最後に、今後イタンジに期待することを教えてください。

「イタンジさんはDX銘柄にも選ばれていますし、ITANDI BBの使用率も高くなってきているようですし、ぜひ今後も不動産テックのトップランナーであってほしいですね。業界内でも『不動産テックといったらイタンジだよね』という共通認識が広がっていったら、こうして協働している仲間ですから、個人的にも嬉しく思います」

− ありがとうございました!

編集後記

moriya
ITANDI BB カスタマーサクセス|守谷 隆広

リッチロード様は、申込受付くんのご提案から運用のサポート、さらにはRPAくんの導入にも携わらせていただき、私にとって非常に思い入れの強いお客様です。石垣様と共に、あらゆる角度から社内業務効率化を進められることを大変嬉しく思っております。今後も不動産業界の業務効率化を促進できるよう邁進してまいります。